EV10モデル超投入=エンジン専用車種は廃止-トヨタ
トヨタ自動車は18日、2020年代前半に電気自動車(EV)を世界で10モデル以上発売することを目指す電動車の投入戦略を発表した。販売台数はトヨタ単体で30年に「年間550万台以上」を計画。25年ごろまでに全車種にハイブリッド車(HV)を含む電動車モデルを用意し、エンジンのみで走るモデルしかない車種はゼロにする。トヨタは世界的な環境規制の強化を踏まえ、商品化で出遅れたEVで反撃に出る。
トヨタは今月、パナソニックとの提携をEV用電池に広げることで合意。これを受け、水素で走る燃料電池車(FCV)に比べて優先度を低くしていたEVを格上げし、開発に向けてアクセルを踏む。寺師茂樹トヨタ副社長は18日、東京都内で記者会見し「近距離はEV、中距離はFCVという従来のすみ分けにとらわれず、電動車を多様化していく」と軌道修正し、両にらみで普及に取り組む考えを示した。