岡本工機、超音波研削歯車を外販 人型ロボ精密動作
岡本工機は2026年中に、研削加工で精度を高めて異音や振動を抑えた内歯車と2段歯車の外部販売を始める。自社開発の超音波研削技術を適用して高精度加工した歯車。人型ロボットなど精密な動作が必要な分野に向けて販売する。
提供する研削歯車は、内歯車が最小内径20ミリメートル、2段歯車は2列の歯同士の間隔が最小で3ミリメートル。砥石が干渉するため、いずれの部位も寸法が小さいほど研削が難しい。ネジ状の砥石で連続的に歯車を研削する創成研削で効率を高める。超音波発生器を組み込んだ専用の研削盤と、砥粒に立方晶窒化ホウ素(CBN)を使った電着砥石の開発が今年夏ごろ終了する見込み。府中工場(広島県府中市)に生産ラインを導入して年内に量産を始める。投資額や生産能力は明らかになっていない。
岡本工機は岡本工作機械製作所の100%子会社で、歯車と専用工作機械の生産を手がける。歯車の超音波研削技術を10年近くかかって自社開発。18年に傘歯車、19年に円筒歯車で、超音波研削を施した製品の量産を始めた。
この超音波研削により、通常の歯車研削に比べると表面粗さを10分の1以下に抑えられ、ショットピーニングを施したような表面の高強度化や、騒音・振動の低減効果もある。新たに提供開始する内歯車と2段歯車で、人型ロボットの高性能化に貢献する。
