鋼材・パイプ同時加工 丸一切削工具、面取り機発売
丸一切削工具は、パイプ・鋼材の自動面取り機「MDW―N」シリーズを発売した。
鋼材の両端やパイプの内径の同時加工が可能。加工対象物(ワーク)の供給装置、搬送装置もオプションで取り付けられる。
両端の面取りのタクトタイムは1本当たり4秒。長さ130ミリ―1800ミリメートルまでの鋼材を加工できる。鋼材の加工位置の調整にはカム機構を採用し、機械式による長寿命と取り扱いやすさを実現した。
またワークの長さなどを変更するためのスライド機構を工夫することで、ワーク変更の段取り替え作業を10分前後で完了できる。
同社の切削工具ブランド「THE―CUT」で初の自動機械として展開する。
同社THE―CUT営業企画部技術アドバイザーの寺口健二氏は、「面取り加工は必須の工程だが採算化が難しく、高い生産効率が求められる。面取り機はニッチだが当社のユーザーに訴求可能な分野で需要も堅い」と認識。工具商社としての販路や協力メーカーとの関係を生かし、面取り加工の効率化提案を進める。