ゴードーSOL、工作機械監視に新機能 遠隔で工具補正値など変更
ゴードーソリューションは、工作機械の稼働監視システム「ナスカ・ネオ・リンカ」に新機能を追加し、提供開始した。工作機械の工具補正値などの遠隔変更、機械の停止要因などの登録の2機能。オペレーターの作業負荷軽減や機械の稼働率向上につなげる。両機能ともサブスクリプション(定額制)版の年間使用料は13万2000円(消費税込み)、パッケージ版は43万5600円(同)。各機能で年間10社への販売を目指す。
遠隔変更機能の「設備パラメータ設定」は、加工対象物(ワーク)が指定した寸法であるかを測定した後、必要に応じて工具補正値を変更する作業をスマートフォンなどで実施できる。
産業用ロボットを組み合わせたラインでも、同機能を利用することで、機械を止めて安全柵内に入って操作盤に触れる手間と停止時間のロスをなくせる。
試験導入したユーザー企業では、5%の生産性向上の効果が得られたという。当面はファナックの数値制御(NC)装置のみに対応し、そのほかのNC装置にも随時対応を広げる。
もう一つの機能の「手動入力」は、システムが検知した機械停止時間に対して、後から関連する停止理由を選択して入力可能。停止理由はユーザーが自由に設定できる。
蓄積したデータは任意の期間で集計して停止時間や回数を確認できる。記録した稼働時間に社名やワーク名を選択するといった使用方法にも対応する。