工具、ホルダーを色分け あおやまが自社ブランド
あおやまは、工具ホルダーの自社ブランドを立ち上げ、第1弾商品を発売した。同社は一部、機械加工メーカー向けに工具ホルダーを提供しているものの、事業の9割以上が大手工具メーカー向け。機械加工メーカー向けに拡販するため、日本産業規格(JIS)に合わせた色付きの工具ホルダーを開発し、機械商社などを通じて販売を始めた。
あおやまは旋盤に使用する工具のホルダーメーカー。自社で焼き入れから研磨までの一貫生産を行っている。
新たに立ち上げたブランドの名称は「MAGICIAN OF THE LATHE」(旋盤の魔術師)。第1弾商品の色付き工具ホルダー「カラフルバイトホルダ」は、従来ホルダーにカラーコーティングを施したもの。
工具ホルダーは通常、工作機械との親和性を重視して黒色を採用する。色彩を施すことでユーザーが工具の用途や使用頻度ごとに色を使い分けられるようになり、誤使用の低減につながるという。JISが定める切削用超硬工具の識別色に合わせてラインアップしており、ホルダー色による工具管理が容易になる。
カラフルバイトホルダは、長さ150ミリメートルのPDJN型と同100ミリメートルのSDJC型の2種類を用意。それぞれ第1弾として青、赤、緑、白、紫の5色をそろえ、4月には黄、茶色を追加する。価格はPDJN型が消費税込みで約2万円、SDJC型が同1万円程度。
カラーコーティングの皮膜は厚さ5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)でホルダーの精度も維持でき、「現場の品質確保にも貢献できる」(青山社長)としている。