工具開発コスト10分の1 データ・デザインなど、設計効率化ソフト
データ・デザインは、アンカマシンツールズジャパン共同で、工具設計を効率化するソフトウエアの提供を開始。
アンカの工具研削シミュレーションツール「CIM3D」で作る3次元(3D)CADデータを、データ・デザインが販売する切削工具設計向け切削力解析ソフト「トゥーライザー」に連携することで、工具開発のコストが従来比10分の1程度になる見通し。
12月以降、トゥーライザーの改定によって可能になり、現在は、CIM3Dで工具の3DCADデータを作成後、トゥーライザーで読み込みができる。
トゥーライザーは独テトラリティクス製のソフトで、日本ではデータ・デザインが日本語化して販売している。一般的な切削力解析に用いる有限要素法(FEM)ではなく、3方向デクセルモデルと呼ぶ独自のアルゴリズム(計算手順)を使うことで、従来は数日を要していた解析も数十分で行える。ただ、それに必要な工具の3DCADデータの作成が困難なことが課題だった。
今回、工具の3DCADデータを容易に作れるCIM3Dとの連携を可能にしたことでその課題が解決でき、工具開発の迅速化とコスト削減につながるという。
アンカマシンツールズジャパンは、工具研削盤メーカーの豪アンカの日本法人。