工作機械4社、11月受注13%増 輸出底堅く、国内低迷補う
日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の11月の工作機械受注実績は、前年同月比13・3%増の391億1200万円と18カ月連続で増加した。15カ月連続で増加した輸出が同22・7%増と全体をけん引し、6カ月連続で減少した国内の低迷を補った。輸出は底堅く推移するが、地域や業種、企業規模などで差もみられ、本格的な回復に向け引き続き粘り強い取り組みが求められそうだ。
輸出ではオークマが前年同月比14・8%増と14カ月連続で増加。米国で大手企業を中心に航空宇宙、エネルギー、石油・天然ガス関連向けなどが堅調に推移した。営業部では「こうした傾向がジョブショップ(部品加工を受託する中小製造業者)関連にも広がれば、もう一段の伸びが期待できる」とみる。
中国市場が主力のツガミは輸出が同37・3%増と7カ月連続で増加した。自動車や電子機器、データセンター関連向けなど幅広い産業で受注を取り込んだほか、「一部スポットで大口案件を獲得した」。
芝浦機械は輸出が同4・5倍と大幅に増加した。中国で風力発電などのエネルギー関連や建設機械向けに横中ぐり盤といった大型の工作機械、光通信やスマートフォン関連向けに超精密加工機を受注。「北米やインド、台湾でも大型工作機械の受注が増加した」。
一方、牧野フライス製作所は輸出が同3・5%減と3カ月ぶりに減少した。中国で新エネルギー車(NEV)の金型向けなどの受注は好調だったが、「コンプレッサーや油圧機器といった一般機械の部品加工向けの受注が堅調だった2024年と比べ減少した」。
国内ではツガミを除く3社が前年同月比で減少した。造船や半導体関連向けなど一部で動きがみられたが、「裾野が広い自動車産業の本格的な回復がなければ、国内全体の回復は難しい」との声も聞かれた。
