工作機械4社、4月受注38%増 米中輸出好調続く
日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の4月の工作機械受注実績は、前年同月比38・7%増の499億9200万円だった。23カ月連続のプラス。輸出が同48・4%増の396億5000万円とけん引した。輸出のプラスは20カ月連続。中国が幅広い分野で引き続き好調だったことや、米国で航空宇宙分野が伸びたことが寄与した。国内は同10・8%増の103億4200万円で、2カ月ぶりにプラスだった。
牧野フライス製作所は輸出が同0・8%減の71億2900万円だったが、前年に中国で自動車向け大量受注があった反動によるもので「全体的に好調」。中国では自動車部品や電気・電子の金型向け受注が出た。米国では航空宇宙が引き続き堅調だ。
ツガミは輸出が同2・3倍の203億7800万円。中国で電気自動車(EV)やデータセンター(DC)などを中心に幅広く受注が伸びた。中国の好調さについて「もっと落ちると思った」としており「今後数カ月で落ち込んでいくのでは」と見通す。
芝浦機械は輸出が同6・3倍の20億6200万円。大型機が「北米の発電用タービンや航空宇宙関連向けが堅調だった」ほか、中国で風力発電向けを受注した。超精密加工機も中国で車載用レンズ、光通信用レンズ向けを複数台受注した。
オークマは輸出が同3・1%減の100億8100万円。米国が航空宇宙や石油・ガス向けを中心に好調で、けん引役となっている。中国も油圧や産業機械向けが好調だ。
国内は半導体製造装置の部品加工向けが伸びている会社が出ている。牧野フライスは1月以降受注が増えている。オークマは「航空や造船、発電関連が良く、そこに半導体製造装置が加わった」とみる。
5月以降の受注動向については、中国市場の不透明さを指摘する声もあるが、全体的には回復基調にあるとの見方が多い。
