工作機械4社の1月受注32%増 国内8カ月ぶりプラス
日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の1月の工作機械受注総額は、前年同月比32・2%増の393億9800万円と20カ月連続で増加した。全社が輸出と国内ともにプラスとなった。
17カ月連続で増加した輸出が全体をけん引し、国内は8カ月ぶりに増加に転じた。アジアや北米を中心に輸出が好調に推移するなか、国内の回復基調が続くか注目される。
各社の輸出を後押したのは中国や米国だ。牧野フライス製作所は輸出が前年同月比33・3%増と2カ月連続で増加した。特に大幅増となったのが中国で「電気・電子部品の金型向けが伸びたほか、自動車関連も金型と部品向けがともに増えた」。
中国市場が主力のツガミは、輸出が同74・4%増と9カ月連続で増加。中華圏で2月中旬に控える春節(旧正月)前の駆け込み需要がみられたほか、車やデータセンター(DC)関連向けなど幅広い産業の需要を取り込んだ。ただ同社幹部は「春節明けの需要環境には不透明感がある」と慎重にみる。一方、インドも車関連向けなどで受注が増加した。
オークマは輸出が同3・1%増と16カ月連続でプラスとなった。けん引したのは米国で「航空・宇宙関連向けで大型案件を受注するなど好調に推移した」。
芝浦機械は輸出が同4・1倍と大幅に増加した。特に海外では「大型サーバー関連などの光通信向けが活況」(広報・IR部)とし、中国で超精密加工機を複数台受注。北米ではジョブショップ(加工業者)向けに門形マシニングセンター(MC)を受注した。
国内では芝浦機械が同50・6%増と3カ月ぶりに増加。航空・宇宙関連向けで門形MC、造船や鉄道関連向けで横中ぐり盤を受注するなど大型機が伸びた。オークマも国内が同3・8%増と8カ月ぶりに増加に転じた。「半導体関連向けで動きは出てきたが、中小製造業では厳しさが残る」。
