工作機械4社、昨年度受注14%増 国内様子見で微減
日刊工業新聞社がまとめた工作機械主要4社の2025年度の工作機械受注実績は、前年度比14・8%増の4580億3400万円だった。国内では中小企業が設備投資を様子見した影響などで微減となったが、輸出は米国や中国がけん引し大幅に増えた。3月単月は前年同月比19・9%増の547億400万円となり、22カ月連続で増加した。国内は減少したものの半導体製造装置関連向けの動きが出始めている。
25年度の受注総額は全社がプラスとなった。オークマは年度ベースの輸出が過去最高を記録した。「年度前半は中国が増え、それが落ち着いてきた中盤からは米国がかなり増えた」。国内も微減となったものの「特に後半から上昇してきた」と回復傾向にある。
3月単月の4社合計の輸出は前年同月比29・4%増と、19カ月連続で増加した。ツガミは同66・4%増と11カ月連続で増加。主力の中国市場が「春節(旧正月)の反動とスポット受注もあり順調」だった。インドも着実に増加しているという。
芝浦機械も輸出が同4・6倍と2カ月ぶりに増加した。「中国で大型サーバー関連などの光通信向けが活況で、超精密加工機を複数台受注した」。また北米で発電用タービン、航空宇宙関連向けに大型機が堅調だった。
牧野フライスは輸出が同18・8%減と4カ月ぶりの減少となった。インドや米国向けは増加した一方、中国、欧州向けが減少した。前年に「中国の自動車産業向け、欧州の航空宇宙産業向けに、まとまった受注があった」反動が響いた。
オークマも輸出が同6・2%減と2カ月連続で減少。前年に中国の電気自動車(EV)向けに大規模受注があったため、その反動が主要因。ただ前月比ではプラスとなっており「米国では航空宇宙、エネルギー関連向けなどで大企業が強力に引っ張っている」と足元は好調だ。
4社合計の国内は同4・4%減と3カ月ぶりにマイナスとなった。ただ注目は半導体製造装置関連だ。オークマは「いよいよ本格的に動き出したと実感している」とし、前月比では国内が増加。牧野フライスも「国内は好調な航空宇宙にプラスして半導体製造装置関連の動きが見えてきた」と期待感を示す。
