工作機械受注、4月45%増 DC・半導体関連伸び顕著
日本工作機械工業会(日工会)が発表した4月の工作機械受注総額(確報値)は、前年同月比45・1%増の1889億6700万円となり、10カ月連続のプラスだった。3月の1934億7000万円に次ぐ過去2番目の高水準。中国などのアジアが3月実績を上回って過去最高を更新したことなどで、外需が同45・8%増の1396億8100万円と過去2番目の記録となった。内需も自動車が伸びて同43・4%増の492億8600万円となり、期初の4月としては数値が出た。
受注総額の前年同月比の増加率は、2022年1月以来4年3カ月ぶりに4割以上となった。当時はコロナ禍後のペントアップ(先送り)需要があったためだが、「それがない中で同じ伸びが足元で起きている」。
外需は25年12月以降の各月が歴代1―5位を占める歴史的な高水準となっている。アジアは前年同月比58・1%増の762億円となり、2カ月連続で過去最高を更新。このうち中国は同57・0%増の533億円で、こちらも2カ月連続で過去最高を更新。外需のほとんどの地域と内需が3月実績を下回った中で、アジア、中国ともに前月比もプラスだった。
中国はデータセンター(DC)回りや関連する半導体需要に支えられた。DC回りでは電力用の風力発電機器の需要もあった。スマートフォンやタブレット端末向けの受注も出た。
北米は同28・2%増の410億円となり、過去3番目の記録。航空宇宙で航空機エンジンやロケット向けの受注が出た。業種別の航空・造船・輸送用機械は同31・2%増の107億円で、51カ月ぶりに100億円を超えた。自動車やオイル・ガスなどエネルギー関連も伸びた。
内需の業種別では、自動車が同2・1倍の112億円となり、13カ月ぶりに100億円を超えた。自動車大手のモデルチェンジによる需要が「昨年末ごろから言われてきた中で数値として出てきた」。
今後の見通しについて調査企画部は「DCや半導体製造装置に関する需要が多くの地域で目に付く」とみており、旺盛な需要が続くことが期待される。
