鬼頭精器、工作機械主軸ユニットの修理受注
鬼頭精器製作所は、工作機械の主軸ユニットの修理サービスを7月から始めた。同社が受注し、修理作業は工作機械や精密主軸を製造する志賀機械工業が担う。志賀機械工業と協力することで、現在は回転工具のみに展開している修理事業を拡大し、現状約15%の同事業の売上比率を2026年に30%まで増やす計画だ。
鬼頭精器製作所は回転工具を20年以上生産してきたノウハウを生かし、16年に回転工具の修理事業を始めた。新サービスは、自社製の主軸ユニットなどの修理を受け付けていた志賀機械工業との協力で実現。これにより、加工機の周辺機器である回転工具と主軸ユニットの両方の修理ができるようになる。
電気自動車(EV)の拡大でEV関連部品の製造ラインの新設が進むが、エンジン関連部品の製造ラインは既存設備を修理しながら継続的に使うことが見込まれる。工作機械のメーカーやユーザーに広く提案し、増える修理需要を取り込む。
鬼頭精器製作所は工作機械や自動車、航空機などの部品製造や試作品加工を手がける。修理案件は現在月間約80件あるが、年々受注が増えているため、修理担当の技術者の育成にも力を入れる。