フルサト・マルカHD、東西にMC向けソフトの体験展示場
フルサト・マルカホールディングス(HD)は6月末までに東京と京都で、マシニングセンター(MC)向け加工プログラム自動作成ソフトウエアを実体験できる展示場を開設する。子会社内に新設した販売専門チームが展示場にユーザーを招き、工場のスマート化の手段として提案。同チームが展示場も活用して営業員や販売店の教育、工作機械・工具メーカーへの協業を呼びかける。2022年度内に同ソフトで200件の販売を目指す。
販売するのはアルム(金沢市)のMC向け加工プログラム自動作成ソフト「アルムコード1」。CADデータを読み込み、複数の人工知能(AI)やアルゴリズムでMCの数値制御(NC)加工プログラムを自動作成する。
販売価格は保守・メンテナンス込みで600万円超(消費税抜き)を想定する。フルサト・マルカHD子会社で機械工具商社のジーネット(大阪市中央区)が5月に独占発売する。ジーネット内に1月に新設した販売専門チーム「アルムコード課」はフルサト・マルカHDから6人、アルムから2人の計8人で構成する。
展示場はジーネットの東京支社内と京都営業所内に設ける。東京支社はファナックの小型切削加工機「ロボドリルα―D21MiB5プラス」、京都営業所はブラザー工業の小型MC「スピーディオS500X2」にソフトを搭載し、実機でテスト加工できるようにする。
フルサト・マルカHDは21年に経営統合した。22年12月期の売上高は1570億円、営業利益は41億円を見込む。主力の機械工具販売におけるスマートファクトリー事業を成長分野と位置付ける。