和井田製作所 インサート研削盤「APX―50F」
和井田製作所のインサート研削盤の旗艦機種「APX―50F」の販売が好調。2021年の発売以来、性能の高さが徐々にユーザーに浸透し、「コンスタントに受注がある」という。
インサートは「スローアウェーチップ」とも呼ばれる。三角や四角の形状で、角をすべて切削用に研削するため、従来は複数の研削盤が必要だった。APX―50Fは全自動複合タイプで、同分野で国産初の5軸制御機。刃先やブレーカー(すくい)を含めて全部位を1台でワンチャック加工できる。
これにより工程を集約して段取り替えを減らし、生産性を追求できる。高精度に加え、海外製の競合機より設置面積を切り詰めた点も特徴だ。「受注はさらに増える」と森下社長。工具研削盤事業の増収をけん引する。