ファクトベース、図面管理で見積書作成 無償で機能追加
Fact Baseは、自社の図面管理システム「ズメーン」に見積書を作成できる機能を搭載し、提供を始めた。
従来、ズメーンで見積書を管理する場合、表計算ソフトウエア「エクセル」などで見積書を作成した後、ズメーンに取り込む必要があった。同じシステム内で作成できるようにし、利便性を高める。今秋をめどに、請求書や納品書などの帳票の作成にも対応する計画。
新機能は無償アップデートを通じて追加できる。対象の図面を選んだ後、単価や数量、単位をはじめとした必要事項を入力するだけで簡単に見積書を作成できる。入力事項は任意で変えられる。
図番や品名、会社名などは人工知能(AI)により自動入力されるため、帳票の作成にかかる負担も減る。完成した見積書は、PDFで出力できる。
ズメーンは日本語のほか英語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語に対応しており、ファクトベースはベトナムやタイ、インドネシアなど海外でも販売している。2024年内には米国や韓国、台湾、マレーシアへの進出を予定する。見積書作成機能に関して、海外の税制にも対応することを検討する。
ズメーンは図面に対して、見積書や注文書、請求書、納品書、不具合管理書などをひも付けてクラウド上で保管できるサービス。24年内には約3000社への導入を目指す。