ファースト技研、工作機械を遠隔管理 2年間無償提供
ファースト技研は、数値制御(NC)装置を使った自社製工作機械の遠隔管理サービスを始めた。顧客はパソコンなどで機械の稼働状況や異常発生などの情報を得られる。今後出荷する機械はすべてこのサービスに対応。2年間は無償で提供し、3年目以降の利用料は1台につき年間3万円(消費税別)となる見通し。機械購入者の3割の利用を目指す。
新サービスはユーザーの機械に搭載したNC装置から稼働データを収集。インターネット経由でデータセンターに集める。顧客は管理画面にログインすれば、機械の稼働状況や消費電力、各軸の電流値や温度などを確認できる。異常発生や加工完了情報をメールで通知する機能もある。
同社やNCメーカーのサービスマンは、異常発生時に遠隔地から診断することが可能になる。エラー内容が事前に把握でき、サービスの効率化が図れる。
同社の工作機械のNC装置は三菱電機製を搭載。このサービスも、三菱電機のシステム基盤を利用する。三菱電機のNC装置は最新機種の「M80V」なら専用ユニットの取り付けが不要。すでに導入済みの旧機種でも、専用ユニットを後付けすれば有償でサービスを利用できる。