ファースト・オート、生成AIで3DCADモデル 2D図面から作成実証
ファースト・オートメーションは、生成人工知能(AI)で2次元(2D)の図面から3次元(3D)CADモデルを自動生成する技術の高度化に向けた実証実験を始める。AIに図面データを与えることで、形状や寸法を読み取り、3Dモデルに変換するサービスを開発中。
中小企業では2D図面から3DCADモデルに変換するスキルを持った人材が少なく、工数の削減も課題となる。海外も含めて競合サービスは少なく、ファースト・オートメーションは実証を通じて早期のサービス化につなげる。
開発中のサービスでは、同社の製造業向け生成AI「SPESILL(スペシル)」を活用。実証を通じてより多くの図面データをAIに学習させ、3DCADへの変換精度を向上させる。
ナツメでも3Dモデル化にかかる工数削減が課題となっていた。3DCADは、パソコン上で部品の形状や動作を事前にシミュレーションできるなどの利点もあるため、ファースト・オートメーションは企業からの引き合いも高いとみて、開発を進める。
同実証実験は、愛知県内の自治体や金融機関などの地域パートナーが、スタートアップとともに地域課題の解決に資する事業やサービスの開発を目指す事業共創プログラムの一環。ファースト・オートメーションは豊川市エリアから、実証協力企業としてナツメを紹介された。