フルード工業、個別設計不要のHEPAエアフィルター発売
フルード工業は、空気輸送向けに風量や配管サイズなどの個別設計が不要なHEPAエアフィルターなど2製品を発売した。従来はエンジニアリング会社などが設備ごとに設計しており、その手間が課題だった。標準品をそろえたことで、食品や化学、医薬品工場などへの導入を容易にする。
エアフィルターは工場などの空気の吸い込み部や排気部に設置する。今回、配管口の大きさや風量の違いで7種類を用意した。配管口の大きさは40ミリ―150ミリメートルで、風量は毎分17・0―42・5立方メートル。圧力損失は1・2キロパスカルで使用温度は80度C以下。
HEPAエアフィルターは0・3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の粒子を99・97%除去可能。新製品は従来のプレフィルターに加え、中性能フィルターとHEPAフィルターの3層構造にした。
社会的な衛生意識の高まりに加えて、高性能化が著しい半導体や電池に使う材料の製造現場ではより清潔な空気などが求められており、HEPAフィルターのニーズは高い。同社は配管の途中に取り付けるHEPAラインフィルターも同時に発売した。