フジムラ製作所、曲げ加工設備2台導入 量産対応強化
フジムラ製作所は、全自動曲げ加工システムなど加工設備2台を本社近隣の工場に導入し、稼働した。総投資額は約1億8000万円。量産品への対応強化とともに一層の自動化につなげる。
第一工場(同)にアマダ製の全自動曲げ加工システム「EGB―6013ARce」を導入した。小物製品の加工に最適なシステムで量産品への対応力を強める。
可搬重量10キログラムで人間の可動域に近い自由度を持つ6軸多関節ロボットと、自動で金型交換を行うツールストッカーなどを搭載。これらをコントローラーやタブレットに連携させて操作できる。
また第四工場(同)には、自動金型交換装置を備えたアマダ製小型曲げ加工機「同―6020ATCe」を導入。安全性と作業性を両立しており、現場で増加している女性オペレーターなどに配慮した設計となっている。
フジムラ製作所は、少量多品種の板金加工を得意としてきたが、近年は並行して量産品の対応を強化している。足元で半導体製造装置向け部品の需要が高まり、2025年6月期の売上高は前期比18%増の約20億円を見込む。