IDEC、機械監視で生産性両立 安全制御機器
IDECは安全性と生産性を両立したセーフティーコントローラーを開発し、発売開始した。セーフティーコントローラーは安全を確認できた場合だけ機械を稼働させる制御機器だが、新製品では安全条件が完全にそろっていなくても機器の状態監視により、一定の条件で稼働を継続できるのが特徴。安全扉を開けた状態で工作機械の主軸の回転を目視確認したり、自動倉庫設備で荷詰まり解消のため作業者が介在したりといった活用を想定する。3年間累計で販売数1万台以上、売上高10億円以上を目指す。
開発したセーフティーコントローラー「FS3A形」では、作業者の安全性を確保しながら、必要最低限の動作を機械に許可することで、現場の安全性と生産性を両立する。1年以内に欧米や中国などでも発売する。販売価格は非公表だが、IDECの従来の最新モデルの2倍弱程度という。工作機械や自動倉庫設備、ローラー搬送設備など向けに提案していく。安全入出力の端子は標準で20点装備。拡張モジュールの連結で入出力を最大64点にまで増やせる。
従来のセーフティーコントローラーは「安全に止める」ことが主眼のため、必要以上に機械を停止させてしまい、稼働ロスが発生することが課題となっている。また生産現場では修理、調整、清掃などのために機械を動かしながら作業する場合があり、安全に止めるだけでは作業ができないという課題もある。
安全性と生産性の両立のため、機械の状態監視用の機器をセーフティーコントローラーと組み合わせる事例もある。今回の新製品はその機能を一つのパッケージで実現する。
