スター精密 IoT参入 工作機械を遠隔監視 年内をめどにアプリ発売
スター精密は工作機械の遠隔監視を可能にするIoTサービスの事業化に乗り出す。
工場内の機械稼働監視に特化したアプリケーションソフトを開発し、年内をめどに販売を目指す。
同社が主力とする自動旋盤のユーザーは、自動車部品生産などで高い稼働率が続いており、顧客の生産効率化を支援する。
工作機械メーカーの”新市場”として期待か高井IoTサービスに新たな成長を求める考え。
開発したアプリはシステム構築が容易で、タブレットやスマートフォンで稼働状況を常時監視できる。
量産対応のためワンフロアで数十台設備し、24時間稼働している工場をターゲットに普及を図る。価格は今後詰める。
自動車旋盤など複数の工作機械をLANで繋ぎ、機械本体に搭載したセンサーなどを使って稼働状況をリアルタイムで遠隔操作する。
自社の精密部品事業の工場で試験運用し、実用に耐える水準を確認した。
常時監視することでダウンタイムゼロに繋げる。また、オペレーターは1人で5台以上の機械を受け持つことも多く、作業者の負担も軽減できる。
将来は機械本体に取り付けたセンサーからの情報をパソコンに繋げ、クラウドで解析。不具合で機械が停止する前に警告を発する余地性能を持たせた稼働監視を実現したい考え。
スター精密は自動旋盤で培った精密加工技術を活かし、パソコンや通信機器関連などの部品も手掛けており、精密部品加工の一貫体制を整えている。多様な生産財を手掛ける強みを活かし、IoTビジネス拡大を急ぐ。