ヤマザキマザック、本社工場IoT化改革の目標を年内達成へ
ヤマザキマザックは8日、横型マシニングセンター(MC)を生産する本社工場(愛知県大口町)でのIoT(モノのインターネット)を軸にした生産改革について、リードタイムの2015年比30%短縮などの目標を年内に達成する方針を明らかにした。当初18年としていたが前倒す。人工知能(AI)も活用し、加工前のシミュレーションを進化させ生産性を高める。
約100億円を投じて本社工場で進めてきたIoT導入によるスマート化を完了した。リードタイムのほか、仕掛かり在庫を15年比30%、管理工数を同50%減らす目標を立てており、すでにリードタイムと仕掛かり在庫は10%、管理工数は15%削減する効果を出した。AIの活用も加え、山崎智久社長は「何とか年内に(目標を)達成させたい」との考えを示した。
スマート化では米シスコシステムズと共同開発したネットワーク接続装置8台を配置し、生産時の多様なデータを取得・分析して生産性を向上させた。
今後は美濃加茂製作所(岐阜県美濃加茂市)など他工場でもIoTやAI導入による同様の刷新を計画している。