イワタツール、ヘリカル加工用エンドミル発売
イワタツールは、ヘリカル加工用エンドミル「ドリミル」を発売開始。センタードリルを得意とする同社がエンドミルを手がけるのは初めて。中底角を増大させて切削抵抗を抑えた。一般的なエンドミルと比べて5―10倍のヘリカル加工スピードを実現する。試用版で顧客の要望を集めて改良し、半年後をめどに完成版に仕上げる。
エンドミルは1本の工具でさまざまな径の穴の加工ができるが、加工時間が長いことが課題だった。
ドリミルは、中底角を30度にすることで切削能力の低い中心部が加工対象物(ワーク)に接触せず、切削能力の高い部分のみが少ない面積でワークと接触する構造。これにより切削抵抗を低減し、高効率な加工を可能とした。
オイルホール付きで、切削中に切りくずを排出でき、溶着も防止する。ランピング角は最大15度まで許容できる。
加工時の負荷が小さいことからワークを撓ませることなく加工できるため、薄板への穴開け加工にも向く。平面加工、溝加工、側面加工にも対応する。