タンガロイ、小型旋盤用工具「Jシリーズ」 ヘッド交換式バイト追加
タンガロイは、小型旋盤用工具「Jシリーズ」でヘッド交換式バイトを追加発売した。シャンク(工具の柄)を刃物台に固定したまま、刃先のヘッドの脱着が可能。自動車部品や医療部品、IT部品などの小物加工の大幅な能率改善につなげられる。
ヘッドの価格は、主な型番の「QC12―JSDJ2CR11」が1万1900円(消費税抜き)。ヘッドとシャンク合わせて、初年度に2億5000万円の販売を見込む。
ヘッドは外径加工用と後挽き用、溝入れ加工用をそろえた。シャンクは12ミリメートル角サイズで、長さは85ミリメートルと120ミリメートルの2種類。
自動旋盤でのインサート(刃先交換チップ)の交換が容易になる。取り付け精度にも優れ、交換後も刃先位置が変化しない。また段取り変更時でも、各ヘッド長が統一されていることでヘッド交換後すぐに加工を再開でき、機械の停止時間を大幅に短縮できる。
小型部品を加工する自動旋盤は機内スペースが狭く、刃物台に工具を付けたままでのインサート交換が難しいため、機械を長く停止させる必要があった。