兼房、ヘッド交換式フェースミルに鋳鉄フライス加工用追加
兼房はヘッド交換式フェースミルに鋳鉄用の「Cast E'z Disc(キャストイージーディスク)」を追加する。特殊刃型により長寿命化を実現。替え刃は簡単に交換でき、段取り時間と交換頻度を削減する。
建設機械、農業機械、トラックなどのエンジン周辺部品や、シール面のフライス加工用に提案。国内外で初年度に420万円の売上高を見込む。
2021年に多結晶ダイヤモンド(PCD)を使用したアルミニウム切削用を発売済み。今回はアルミ切削より替え刃交換頻度が多い鋳鉄用を開発した。立方晶窒化ホウ素(CBN)の刃をロウ付けしたディスクを、ボルトでボディーに締結するだけで段取りが完了する。ディスク交換は約3分程度。特許出願中の独自刃型形状で高い耐欠損性を持たせ長寿命化した。
標準タイプは刃数4―12、刃径50ミリ―125ミリメートルの範囲で5種類を設定。個別で特殊多刃仕様にも対応する。既に大手農機メーカーが先行採用し、工具寿命は約10倍に向上したとしている。