JIMTOF、来年12月に。五輪で会期ずれ込み
日本工作機械工業会(日工会)と東京ビッグサイトは、2020年12月7―12日に東京・有明の東京ビッグサイトで「日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」を開くと発表した。同年9月上旬まで東京五輪・パラリンピックに会場が使われるため、通常、秋の開催が12月にずれ込む。
国内見本市は一般消費者向けの「東京モーターショー」の求心力低下が指摘されるが、天野正義日工会専務理事は同日開いた会見で「日々の技術進歩をユーザーにお見せする良い機会だ。見本市のニーズは高い」と語り、過去最高だった前回(18年)を上回る来場者数を目標にした。
東京ビッグサイトの東ホールと西ホールの全館を利用する。今年7月に開業した南ホールは「五輪・パラリンピックのため、(これまで会場が使用できず)無理を聞いていただいた業界の方がたくさんいる」(津国保夫東京ビッグサイト常務)として、他のイベントに振り向けるようだ。
来場者は前回が約15万人。今回の小間数は前回並みの5500小間(4万9500平方メートル)を予定する。出展者の募集を19年11月30日まで行う。
世界の製造業が人手不足対策、精度や生産性の向上を進めている。JIMTOFでは、打開策となる工程集約や自動化、IoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)、さらに第5世代通信(5G)対応などの先端技術の提案が多く見られそうだ。