JIMTOF2018の講演会・セミナー決定 「つなぐ」をキーワードに多彩な催し
日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催する、世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)」が11月1日から6日までの6日間、東京ビッグサイトにて開催される。
今回のJIMTOF2018は、東京ビッグサイト全館を使用し、会場面積約10万㎡、出展者数が約1000社に及ぶ過去最大規模での開催が予定されている。また、国内外からの来場者も前回の14万7602人を上回ることが期待されている。
開催期間中に実施される、講演会やセミナー、トークセッション、企画展示などの主要なプログラムが8月23日発表された。
開催初日の11月1日に日産自動車取締役副社長の坂本秀行氏が「EVの性能向上に求められる技術革新」と題した基調講演を行うのをはじめ、「つなぐ」をキーワードに、ものづくりの世界を様々な角度から紹介する多彩な併催イベントが予定されている。
11月2日には元富士通取締役副会長の伊東千秋氏が「AIとIoTによる『ものづくり革新』」を、5日には国立情報学研究所教授の山田誠二氏が「人と機械の〝調度よい〟関係を探る~AI活用の現状と今後の可能性~」を、6日にはダイヤ精機代表取締役の諏訪貴子氏が「町工場の娘~ダイヤ精機 代表取締役 諏訪貴子氏に学ぶ2代目の事業継承~」をテーマに、それぞれ特別講演を行う。
企画展示では、すでに実用段階に入った各社のIoTプラットフォーム(基盤)を活用して、会場内の展示機と企画展示ブースを接続し、その稼働状況等の情報を大型モニターに表示するなど、IoTの一端が実感できる展示を実施する。
また、今展では「未来に勝つために。~革新と進化を続けるモータースポーツのものづくり~」と題して、モータースポーツの現場で活躍しているHonda製のレーシングマシンとエンジンの特別展示を実施。会期を通して、その高い技術力を活かしてつくられた洗練された製品を展示する。
さらに、毎回好評の「IMEC2018(第18回国際工作機械技術者会議)」、「学生向けセミナー」なども会期中に開催される。
■基調講演
「EVの性能向上に求められる技術革新」
[講演者]日産自動車取締役副社長 坂本秀行氏
[日時/会場]11月1日(木)13時30分~14時30分/会議棟7階国際会議場
[内容]自動車業界の電動化・知能化へのシフトを受け、モノづくり現場が変わろうとしている。既に世界中に30万台以上のEV販売実績のある日産自動車として、今後の量産EV性能向上に向けたコア技術と、想定される課題について講演する。
■特別講演
①「AIとIoTによる『ものづくり革新』」
[講演者]元富士通取締役副会長 伊東千秋氏
[日時/会場]11月2日(金)13時30分~14時30分/会議棟7階国際会議場
[内容]AIとIoTが、ものづくりのやり方を変える。根幹となる要素技術はソフトウエアで特にIoTの分野では、非中央集権型の自律分散型システム(DAO)が重要となり、エッジコンピューティング技術が注目される。本講演では、このDAOという概念における、FinTechと共通するブロックチェーン技術の革新性について講演する。
②「人と機械の〝調度よい〟関係を探る~AI活用の現状と今後の可能性~」
[講演者]国立情報学研究所教授/総合研究大学院大学教授/東京工業大学特定教授/人工知能学会前会長・顧問 山田誠二氏
[日時/会場]11月5日(月)13時~14時/会議棟1階レセプションホールB
[内容]AI・人工知能について、HAI(ヒューマンエージェントインタラクション)、IIS(知的インタラクティブシステム)の開発状況、そして今後の人との協調を目指した利用等、これからのビジネスにおける可能性について講演する。
③「町工場の娘~ダイヤ精機 代表取締役 諏訪貴子氏に学ぶ2代目の事業継承~」
[講演者]ダイヤ精機代表取締役 諏訪貴子氏
[日時/会場]11月6日(火)11時~12時/会議棟1階レセプションホールA
[内容]急な事業引き継ぎにも関わらず、従業員の力を集結し危機を乗り越えた「経営改革」、若手採用に当たって自社の強みを効果的に伝える重要性や、きめ細やかな育成方針で退職を防止する「人財育成」等について、「町工場の娘」ご本人の経験に基づきわかりやすく講演する。
※講演会・セミナーは事前申込制。JIMTOF2018の事前入場登録や講演会・セミナーの事前申込は公式WEBサイト(www.jimtof.org)から行うことができる。
ニュースソース:名古屋機工新聞(http://www.kikou.co.jp/)