京二、中国製ドリル拡販 低価格・高品質 半導体装置に提案
京二は、中国・アモイの厦芝精密科技(シアテック)が手がけるマイクロドリルを日本の半導体製造装置向け部品・検査治具メーカーに提案開始する。同様の国産品より価格は約2割安く、精度や剛性、耐摩耗性が高く、京二が品質保証する。これを弾みに、中国製切削工具の売上高比率を現在の11%から将来15%程度まで高める計画。
マイクロドリルはシャープペンのペン先のような形で、素材には超硬や多結晶ダイヤモンド(PCD)が用いられる。シアテックのマイクロドリルの最小径は量産レベルが0・020ミリメートル、試作レベルが0・009ミリメートル。
半導体製造時の検査治具であるプローブガードや集積回路(IC)ソケットなどの加工に適している。プローブガードは半導体ウエハー上に形成されたチップの電気的検査に使い、素材はマシナブルセラミックス。ICソケットはチップの電気特性や機能を検査し、スーパーエンジニアリングプラスチック製のベース部分にマイクロドリルでプローブピンが入る穴をあける。
シアテックは中国有数の極小径工具メーカーであり、現地の日系メーカーの生産拠点が源流。京二は「マイクロドリルは日本メーカーが少なく、展示会などを通じて価格対応力と専門技術力を顧客に訴求する」(井口社長)方針。
京二は約20年前から中国製品を扱い、15社・ブランドを手がける。2025年9月期の売上高約50億円のうち中国工具の割合は約11%。シアテック製品の拡販では、顧客からの問い合わせに迅速・円滑に対応できるよう社内に「半導体相談室」を設置。さらに専門サイト「中国工具・中国調達.com」を通じて情報発信も強める。
