カワダロボティクス、落下物拾い高所も届く 協働ロボに上半身昇降機能搭載
カワダロボティクスは、昇降・移動機能を搭載したヒト型協働ロボット「NEXTAGE」(ネクステージ)を開発した。移動して床に落ちた物を拾え、高い棚にも手が届く。物流倉庫での商品ピッキングや、作業中に落とした物を拾ってリカバリーできる。人間がカバーしていた作業をネクステージ自身が担えるようになる。今後も自動化領域を広げる。
小型シリーズ「ネクステージ・フィリー」の移動型機を基に、上半身を昇降する機能を付加した。従来は固定された高さから腕が届く範囲でしか作業できなかったが、人間の背伸びやかがんでの動作が可能になる。昇降範囲は調整可能。開発機は1・8メートルの棚に手が届く。
協働ラインで人間と同様に棚から物を供給でき、空間の利用効率が向上する。床に落ちた物をロボット自身が拾えるようになる。これまではロボットの作業環境を人間が整えてきたが、遠隔操作などでリカバリーが可能になる。
自律移動ロボット(AMR)と組み合わせて構築した自動化ラインでは、AMRの移動ルートに物が落ちているとトラブルの原因になる。このため移動ルートを隔離し、AMRの専用エリアを設定しなければならない課題があった。昇降機能付きネクステージの活用でこれを回避できる。
物流倉庫などでのピッキングやラボラトリーオートメーション(研究自動化)などに提案する。特に研究自動化は実験内容が刻々と変化していくため、ラボや自動化装置の構成も変化する。完璧さよりもリカバリーしやすい自動化が求められていた。
