キタムラ機械、MC遠隔自動運転 対象機種を拡大
キタムラ機械は、自社製のマシニングセンター(MC)を遠隔から自動運転できる機能「Auto―Part―Producer 5G」の単体販売を2023年4月に始める。インストール費用は700万円(消費税抜き)。
独自のコンピューター数値制御(CNC)装置「Arumatik―Mi」を装備する同社製MCに搭載可能。同機能は既に特定のMCのオプションとして市場投入しているが、対象を他機種に広げて普及拡大を図る。
Auto―Part―Producer 5GはNTTドコモと共同開発した。事務所や外出先から第5世代通信(5G)を介してCADデータを送り、加工プログラム作成のデータ処理をクラウド上で人工知能(AI)が実行。そのデータをリアルタイムにMCに伝送して自動運転をする。
遠隔操作や複数の機械の制御を1人で賄えるようになり、生産現場の大幅な省力化が期待できる。現在はMC「マイトラニオン4G」のみの対応だが、23年4月以降、他機種にも対応する。
キタムラ機械のMCは以前からCNCにCADデータを読み込ませるだけで、MCを自動運転する「Auto―Part―Producer」はオプションで利用可能だった。新機能はそのデータ処理をCNCではなくクラウド上で実行するようにした。