ブラザー、操作しやすく高生産 小型MC新モデル発売
ブラザー工業は小型マシニングセンター(MC)「スピーディオ」の新モデルを2シリーズ発売したと発表した。高生産性を追求した「Sシリーズ」と高速2面パレットチェンジャーを標準搭載した「Rシリーズ」で、いずれも約3年ぶりのモデルチェンジとなる。最新のコンピューター数値制御(CNC)装置を載せ、操作性を高めたほか、さまざまな機能を向上させた。消費税抜きの価格はSが720万円から、Rが871万円から。
新CNC「CNC―D00」で制御を向上させ工具交換時間を短縮。従来より生産性を約1%向上させた。Rではさらにテーブルの回転時における加減速制御の最適化などでパレット交換時間を0・2―0・3秒短縮させた。
新CNCはタッチパネル式の15インチ液晶で直感的な操作性を実現した。すべての操作の起点となるホーム画面を新設。使用頻度の高い情報を集約化したり、消費電力や稼働率などの情報を見える化するアプリを用意したりして、使いやすくした。また、両シリーズとも工具を28本搭載できる仕様を追加した。