ソディック 輸入商社を設立 中国製のMCを販売
ソディックはこのほど、輸入商社を設立し、中国製の3軸リニア駆動のマシニングセンタ(MC)の販売を開始する。中国製でコストを抑えた一方、高精度を維持するために必要な部品は日本製などを採用。オープン価格ながら、同クラスMCより4割程度安い、1000万円程度を想定しているという。グループに汎用的なMCをラインアップに加えることで、提案の幅を広げる。
ソディックの100%子会社ソディックエフ・ティなどが出資し、「ソディックジャパントレーディング」を設立した。ソディックで販促を担当していた三澤正一氏が社長に就き、同社OBらを含め6人でスタートする。サポートは「他社との協業も含めて進めている」という。
第一弾として販売するのは、中国の群基精密工業が製造する3軸リニア駆動のMC「JF500L」。BT30番主軸(最高回転速度2万2000回転)で、X軸500㎜、Y軸400㎜のストロークを持つ。中国で製造しコストを抑える一方、安定した加工品質を実現するため、ソディックのリニアモータや、THKの直動案内、ハイデンハインのスケールを採用した。
価格はオープンだが、1000万円程度を想定しており、同社によると同タイプの機械としては4割程度安いという。受注目標は「まず月10台で年間120台を目指すが、2023年には月100台にまで引き上げたい」(三澤社長)としている。納期が長引いているメーカーも多いことから「まずは30台即納できる体制にした」という。
ソディックも自らMCを持つが、超高精度なハイエンド機種しかなかった。今回、グループ内に汎用性の高いMCを扱うことで、ユーザーへの提案の幅を広げる。三澤社長は「輸入商社なので、将来的には他社製も含め第2、第3のブランドを確立していきたい」としている。
ニュースソース:日本産機新聞(http://nihonsanki-shimbun.com/)