東芝機械、低振動の横型MC開発
東芝機械は横中ぐりフライス盤特有の主軸を突きだした加工時に振動を競合機比70%減に抑えた横型マシニングセンター(MC)「BM-1000Q」を開発した。主軸を支持し、送り出すクイルの直径が200ミリメートル、繰り出す量が300ミリメートル。加工対象物(ワーク)に近づき、短い工具で加工できるため、精度を高められるという。
月内に発売し、年間40台の販売を目指す。
BM-1000Qは、同社の定番MC「BMC」を全面改良した。工具を突きだした加工では、機械本体の柱(コラム)の振動を従来機の3分の1程度に低減する。
上下方向のY軸のボールネジを2重にし、早送り速度を毎分40メートル、切削送り速度を同25メートルと従来機比でそれぞれ2倍に早めた。
タッチパネル方式にするなどで、操作性を高めた新型の数値制御(NC)装置を採用した。
小型の横中ぐり盤の領域をカバーする製品として、拡販を目指す。
横中ぐり盤はオペレーターの不足が指摘されてており、MCで補完したいとする顧客の声を反映した。