MCに内蔵、省スペース エンシュウがワーク自動搬送装置
エンシュウはマシニングセンター(MC)内に内蔵できる加工対象物(ワーク)自動搬送装置を開発し、今秋に受注を始める。多関節ロボットやガントリーローダーとは異なり、MC周辺に大きなスペースを確保する必要がなくなるほか、システムインテグレーター(SI)によるティーチングが不要。ラインの立ち上がりの短期化も図れる。消費税抜きの価格は240万円程度を予定。
装置の可搬重量は搬入側と搬出側の合計で約20キログラム。一度にかかる搬出入時間は約7秒。MCの制御装置で駆動し、コントロールも操作盤から直接行うことができるため、加工との連携も容易。鈴木利夫上席執行役員は「働き方改革を背景に、簡単な自動化のニーズが高まっている。得意としている自動車部品以外の業界にも売り込んでいく」と語る。
新装置は9月に独ハノーバーで開かれる欧州国際工作機械見本市「EMO」や10月に名古屋市港区のポートメッセなごやで開かれる工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」に出展する。