ユーベック、MC切りくず切断回収システム 詰まり防止
ユーベックは、アルミニウムダイカストの切削加工で発生する切りくずとクーラント液を同時に回収できる小型マシニングセンター(MC)向けのクーラントポンプシステムを開発した。切りくずの切断機能を搭載し、ポンプ詰まりによる機械トラブルを低減して生産性向上につなげる。集中クーラント方式で50―60台連結の場合、配管工事費別でMC1台当たりの価格は約150万円(消費税抜き)。
通常のクーラントポンプ入り口にある羽根部分を改造し、回収した大きな切りくずを細かく切断する。切りくずが直径20センチメートル程度の固まりになっても切断し、圧送できる。
使用するポンプは出力750ワットと小型で、処理能力は毎分120リットル。回収タンク1台当たりの設置面積は0・5×1・5メートルと省スペース化した。
回収したクーラント液は精密濾過システムに圧送し、円筒状カートリッジフィルターでスラッジを除去する。除去能力は20マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上。同フィルターは1年間の保証付き。精密濾過システムの設置面積は2×6メートル。濾過したクーラント液は再びMCに送り込む。
自動車部品メーカーなどに年間10システムの販売を目指す。最適な使い方など効率的なクーラント液管理の提案を通じ、拡販につなげる。