立型MC主軸スピンドル、毎分5万回転に高速化 藤原製作所が新ユニット
藤原製作所は、立型マシニングセンター(MC)の主軸向けスピンドルユニットを開発した。最高回転数は毎分5万回転と、これまでの同社最高速品より1万回転高速化した。仕上加工用の高精度MCへの搭載を目指し、工作機械メーカーに売り込む。
加工精度は0・2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)とサブミクロンの高精度を確保。軸受にはオイルエア潤滑方式の玉軸受を採用し、高速回転ながらもエアスピンドルに比べて高い切削トルクを得られる。
内蔵(ビルトイン)モーターは、欧州メーカー製の同期モーターを採用した。ツールホルダーのテーパー規格はHSK―E32。
構成部品を少しずつ見直し、改善することで高精度かつ高速回転を実現した。価格や販売目標台数は、今後の工作機械メーカーの採用の動向によって変わるとして明らかにしていない。
同社は独立系の主軸スピンドル専業メーカー。内製する工作機械メーカーも多い中で、専業メーカーは全国的に見ても数少ないという。