MC主軸の状態診断 牧田技研が出張サービス
牧田技研と山中産業は、出張でマシニングセンター(MC)の主軸の状態を診断するサービスの提供を始めた。加工品の仕上がりに直結する主軸の状態をつかみ、品質管理や設備保全の強化につなげる。出張範囲は当面、静岡県西部地区と愛知県豊橋市・豊川市とするが、相談に応じる。
同サービスは牧田技研が技術工程、山中産業が顧客対応をそれぞれ担う。MCに装着する複数の器具を用いて診断し、結果を提出する。
診断するテーパーの種類は「BT」と「BBT」。診断項目はテストバーを着けた振れ精度のほか、工具ホルダーとテーパー部のはめ合いと引っ張り力。
診断の顧客には、1本無償でホルダーのテーパー部を磨く。ホルダーのサビは主軸の不具合の原因になることが多い。診断結果によって、主軸側のテーパー面の研磨やオーバーホールも提案する。
使用する器具は市販品だが中小企業はさほど保有しておらず、「主軸の状態を確認していない現場が多い」(牧田社長)という。
牧田社長は「診断で故障を未然に防ぎ、安心して生産に集中してほしい」とする。
