彌満和製作所、タップ拡充で海外開拓 売上高120億円目指す
彌満和製作所は、ネジ切り工具であるタップの技術開発と海外販路の拡充により、2030年12月期の連結売上高で現状比約3割増の120億円を目指す。切削液のかかり具合を改良し、切りくずのかみ込みを回避して安定加工を実現する「Z―PRO」シリーズなどの新製品を拡充する。また、米国や経済成長が見込まれるインド、南アフリカ、中東などでの拡販に向けて情報収集も強化していく。
彌満和製作所は創業100年余で、雌ネジを切るタップ、雄ネジを切るダイスを製造・販売する。工具総点数は約2万点で、うち販売頻度が高いのは小径サイズが中心の約800点。顧客は自動車、機械、弱電関連など多岐にわたり、輸出比率はここ10年ほどは約6割で推移している。
同社の25年12月期の連結売上高は約94億円を見込む。一層の持続的な成長に向けて30年12月期に120億円の目標を掲げており、経済産業省・中小企業庁の「100億宣言」に取り組む予定だ。
目標達成に向けてはランニングコストの改善や環境負荷の低減など、顧客の課題解決に寄与する製品を拡充する。25年2月に投入したロールタップ「Z―PRO EHRZ」は塑性加工が難しかった中硬度鋼材に対応できる。作業中のトラブル回避にもつながっており、今後シリーズ化を進める。
一方、インド市場などを開拓するため情報収集を強化する。国・地域で求められる工具の機能、特性や商習慣などが異なるため、最適な情報源を発掘する。同社は89年に台湾・新竹県に生産拠点を稼働したが、主に台湾内への供給にとどまっている。
