MOLDINO、野洲工場に微細加工室設置 新製品を開発
MOLDINOは、切削加工工具の研究開発体制の強化を目的に、野洲工場のソリューションセンター内に微細加工を行う施設「美彩(微細)加工室」を設置し、稼働した。既存建屋の一角を改装やレイアウト変更を実施して設け、マシニングセンター(MC)2台を導入した。投資額は約2億円。新製品の開発を一層加速するとともに、顧客への提案力向上につなげる。
設置したMCのうち1台は、超精密空気静圧軸受主軸を搭載し、高次元の回転精度と熱変位を抑えられる。もう1台は分解能0・25ナノメートル(ナノは10億分の1)で高次元の位置決め精度を持つ。今回の導入により、同工場のMCの総数は13台となった。
また、施設はマイクロメートル(マイクロは100万分の1)台の高精度仕上げ加工を実現する恒温環境(22・5―23・5度C)を整備。新施設を通じ、自社の微細加工用の工具と微細加工の技術を訴求する。
また今回の稼働に伴い、同工場で顧客向け微細加工セミナーを開いた。工場概要の説明のほか、微細・精密加工セミナーなどを実施した。