モルディノ、高能率に側面切削・荒加工1本で完結 超硬エンドミル投入
MOLDINOは、金型の荒加工用工具市場を深掘りする、高能率の側面切削に適した超硬エンドミルをこのほど市場投入した。
現在主流となっている等高線加工と比べて、加工時間の大幅な短縮とともに工具の集約化を実現する。側面切削向けの工具をそろえることで「荒加工におけるもう一つの選択肢」として提案する。
発売した高能率側面切削用エンドミル「ER5HS―PN」は「首下3・5DCタイプ」と「同5DCタイプ」にそれぞれ6アイテムを設定した。
5枚刃・不等分割の形状やチップブレーカーの採用により、防振性と耐欠損性、切りくず排出性が向上。高能率側面切削に適した工具特性を持たせた。
コンピューター利用製造(CAM)に搭載される負荷制御ツールパス(加工経路)との組み合わせにより、工具欠損が発生しやすい金型隅部での加工安定性を高め、刃長全体を使った大きな軸方向切り込み量で高能率加工を実現した。軸方向切り込みは最大で工具径の3倍に設定できる。
また高送り工具や削り残し用工具を使うことなく、1本の工具ですべての荒加工を行えるため、工程と工具の集約に寄与する。