牧野フライス精機、極小径専用CNC研削盤 微細加工需要狙う
牧野フライス精機は、極小径に対応した高精密コンピューター数値制御(CNC)工具研削盤「DB1」を発売開始した。対象工具径は直径0・03ミリ―4・0ミリメートルで、半導体関連などの微細加工分野で高まる小径工具研削のニーズに応える。消費税抜きの本体価格は4050万円。年間15台の販売を目指す。
X、Y、Zの直線3軸は、指令値と実際に動いた座標値の誤差が小さい「フルクローズドループ制御」により、位置決め精度を高めた。回転軸のA軸とW軸にはダイレクトドライブモーターを採用しており、バックラッシュの無い高精度な割り出しを実現した。
また各箇所に熱変位対策を施したことで、長時間連続加工時の安定性も高めた。砥石(といし)軸には5・5キロワットモーターを採用し、同社従来機に比べて砥石軸の出力を向上させた。標準搭載の自動加工対象物(ワーク)交換装置は直径3ミリメートルのワークであれば最大520本が収納可能で、長時間連続加工できる。
そのほか大形の正面窓を備え、視認性も高めた。ワークの機内形状確認ができる着脱式カメラシステムもオプションで用意する。