牧野フライス、切りくず巻き付き防止機能 MC29機種対応
牧野フライス製作所は穴加工の際に発生する切りくずを分断する機能「GIブレーカ」を発売開始した。主軸回転数は変えず、送り速度を変化させ分断。切りくずの工具への巻き付きによる穴加工の中断など、切りくずを原因とするさまざまなトラブルを解決し、生産性向上や環境負荷低減を実現する。
搭載対象機種は5軸制御立型マシニングセンター(MC)「D200Z」や5軸制御横型MC「a500Z」をはじめとする同社製MC計29機種で、既設の機械にも後付けできる。
切りくずを連続切削によって分断し、工具への巻き付きを防ぐことで加工面を傷付けずに加工可能。穴径と穴深さの加工精度の向上により、部品の不良率も大幅に削減できる。工具摩耗の進行も抑制。切りくず除去作業を不要とできるほか、ステップ加工に比べてサイクルタイムの削減も見込める。
また、クーラント(切削油)使用量の削減とともに、生産性向上効果などによる二酸化炭素(CO2)排出量低減にもつなげられる。