牧野フライス製作所、大物対応4軸横型MC アルミ高速加工
牧野フライス製作所は4軸横型マシニングセンター(MC)「a91nx」を発売した。半導体製造装置部品の大型化などに対応するため、加工対象物(ワーク)を取り付けて供給するパレットに縦横800ミリメートル角サイズを採用した。主軸の品ぞろえも増やし、多様な素材のワークに対応する。消費税抜きの価格は7800万円。12月から出荷し、年50台の販売を目指す。
ワークの大きさは直径最大1450ミリ×高さ同1450ミリメートルに対応する。パレットには最大2000キログラムのワークを積載できる。
主軸は回転数、出力、トルクに応じて選べるようにした。機械本体の作り込み精度と高い主軸性能により、重切削やアルミニウムの高速加工で高い切削能力も実現した。
クーラント(切削油)タンク内への撹拌用ノズルの採用などにより、保守負担の軽減や作業環境の改善も見込める。同社5軸横型MCとの混成ライン構築により、長時間連続運転による生産性向上などにも貢献する。
半導体製造装置や電気自動車(EV)の部品では、高精度に加えて大型化も進展。新機種の投入で半導体やEV需要に対応する。