ブラザー、ロボエンジと協業 5軸MCの自動化提案
ブラザー工業とロボットエンジニアリングは協業し、ブラザー製の複合加工に対応した5軸の小型マシニングセンター(MC)に産業用ロボットを組み合わせ、容易に加工の自動化ができるパッケージの提供を始めた。小型MCを製造するブラザーとシステムインテグレーター(SIer)のロボットエンジニアリングが手を組み、少量多品種生産が多い中小製造業者の自動化ニーズを深耕する。
複合加工に対応するブラザー製の5軸小型MC「スピーディオM200Xd1―5AX」に産業用ロボットを組み合わせた「自動化パッケージ RC―7」の販売をロボットエンジニアリングが始めた。
RC―7はMCの側面に配置し、MC側面の扉からワーク(加工対象物)の出し入れをする。ロボットとワークを置くパレットをケースで囲い、設置後もそれを容易に移動させられるようにし、「昼休みの1時間だけ動かしたいとか、夜間に動かしたい」(曽我吏司ロボットエンジニアリング取締役)という中小製造業のニーズを満たせるようにした。
RC―7のセット後もMC正面の扉からワークの出し入れなどの作業が可能。ワンタッチ位置決め機構付きのクランプで、簡単に高精度で固定できる。
取り付け後の調整作業は不要で素早い稼働を実現する。また、ワークに合わせてパレットのカスタマイズにも対応する。
ロボットエンジニアリングはユアサ商事のグループ企業。
省人化の希求が高まっている中小企業に向けた自動化提案に注力しており、今回のパッケージ化はその一環となる。