サワイリ、長尺向けNC加工機 切断用を別軸で搭載
サワイリエンジニアリングは、長尺の加工対象物(ワーク)向け数値制御(NC)加工機「SWSシリーズ」に「SWS6000―WA―24ATC」を追加し、発売した。穴開けやタップ加工、ミーリングを行う主軸とは別に、切断用チップソーを搭載した軸を備える。1台で複数種類の加工が可能で工程を削減できる。価格は2000万円(消費税抜き)から。主にアルミサッシなどの建材加工向けだが、工具を変更すれば他の材質も対応可能。初年度5台の販売を見込む。
新製品は同じく切断用チップソーを搭載したサワイリエンジの「SWS―SAシリーズ」の派生型。以前は切断を行う際、主軸の工具を穴開け用のドリルなどから切断用の丸鋸アングルヘッドに変更し、切断を行っていた。そのため主軸に直行する形で丸鋸が取り付けられていたが、新製品はより頑丈な構造にするため、主軸とは別に平行する形で切断用チップソーを搭載した軸を設けた。チップソーは直径255ミリ―455ミリメートルに対応する。
また、24本の工具を搭載したツインアーム方式の高速自動工具交換装置(ATC)を標準装備。メモリーランダム機能も備え、今まで10秒前後かかっていた工具交換を0・8秒まで短縮した。
主軸はBT(ボトルグリップテーパ)40番で、3・7キロワット、最高回転数は毎分1万回転。対応可能なワークの大きさは6000ミリ×400ミリ×150ミリメートルで、特注でさらに長尺のワークにも対応可能。同社は新製品を含めたSWSシリーズを詳しく知ってもらうため、実機の見学も受け付けている。