ニデックマシンツール、1台でホブ・切削面取り 歯車向け加工機
ニデックマシンツールは、歯車製造のホブ加工と切削面取り加工を1台で行えるホブ盤を発売した。電気自動車(EV)向けで高まっている高精度歯車の生産性向上や自動化・省人化のニーズに対応するため開発した。消費税抜きの価格は4800万円。年20台の販売を目指す。
発売した「GE25CF=写真」は、ニデックマシンツールのロングセラー機であるホブ盤「GEシリーズ」をベース機として、切削面取り機能を追加した。加工対象物(ワーク)を自動で交換するリングローダーを採用し、ホブ加工と面取り加工を同時に行うことでサイクルタイムを短縮できる。
最大ワーク径250ミリメートルで、ホブ加工の主軸回転速度は最高で毎分2000回転、テーブル回転速度は同200回転。
同社製の専用工具とワークによる同期運動創成加工法を採用し、一般的なカッターの転造によるフレージング加工に比べて歯車の高い面品位を確保できる。
また同加工では難しかった歯底部分の面取りや1ミリメートル以上の面取り幅にも対応できるほか、ホブ工程で発生するバリの除去も可能。