ニデックマシンツール、門型5面加工ユニバーサルヘッド開発
ニデックマシンツールは、門型5面加工機用アタッチメントの一つで、小型ながらも高速加工が可能なユニバーサルヘッド(UH)を開発した。全体設計を見直したことで、体積を同社従来品比約20%縮小。工具と加工対象物(ワーク)がより接近でき、高品位の仕上げや高効率加工が可能となる。鋳物の重切削から金型高精度仕上げまで、幅広い加工の自動化と省人化につながる点を訴求し、拡販する。
従来のUHでは体積が大きいために工具がワークに近づけず、対応可能な加工の工程や精度に制限があった。
新開発のUHは、全長655ミリ×幅490ミリ×奥行き306ミリメートル。
工具を取り付ける傾斜軸の突き出し部分を長くして主軸の剛性も高めた。これにより、短小工具も長尺工具も使えるようになり、荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工に対応できる。
またワーク内部を加工する際、その側面にUHが220ミリメートルまで接近できる設計とし、小型や薄型のワーク、奥深い角部の細かな加工も実現した。
主軸回転速度は最大毎分6000回転、主軸出力は15キロワット、主軸最大トルクは341ニュートンメートル。各軸の割り出し時間の高速化やアタッチメントの剛性を高めたことなどにより、加工時間の短縮、生産性の向上を図った。