オークマ、横型MC AIで異常診断、工具退避
オークマは、横型マシニングセンター(MC)の新型「MA―4000H」を開発。人工知能(AI)を用いた診断機能などにより、高稼働率や加工能力の増強を実現した。11月1日に発売開始し、2025年4月から出荷開始予定。標準仕様価格は消費税抜きで3470万円。
AIが主軸や送り軸の異常を診断し、機械状態を見える化したり、加工状態をリアルタイムに確認し、異常を検出すると工具を自動退避したりする機能をオプションで用意。切粉をスムーズに処理する機内カバー構造などで機械停止による生産ロスを最小化した。
標準主軸は最高回転速度が毎分1万5000回転。最大出力は従来比46%増の38キロワット、最大トルクは同48%増の242ニュートンメートル。また、加工能力を格段に増強した高剛性テーブルを搭載した。最大加工能力は鋼材で同72%増の毎分483立方センチメートル、アルミ材で同2・17倍の毎分4340立方センチメートルと大幅向上した。
新開発の主軸冷却装置の自動運転制御で従来の非加工中に加え、加工中の省エネルギーも実現。同装置の消費電力を40%削減した。