オークマ、加工空間広い省スペース5軸MC 世界最高レベルの精度安定性
オークマは、省スペースで広い加工空間を確保した5軸制御立型マシニングセンター(MC)「MU―500VⅢ」を開発し、発売開始。加工対象物(ワーク)の最大サイズは直径700ミリ×高さ500ミリメートル。価格は標準仕様で4070万円(消費税抜き)。
最大ワーク径が600ミリメートルの「MU―400VⅡ」の上位機種で、フロアスペースは34%増と拡大幅を抑えながら加工空間を68%増やした。新世代コンピューター数値制御(CNC)装置「OSP―P500」を搭載し、経時熱変位は7マイクロメートル以下(マイクロは100万分の1)と5軸制御MCとしては世界最高レベルの精度安定性を確保。加工プログラムを知らない初心者でも初品加工まで実施可能にした。
消費電力は12%削減。「寸法精度の安定性」と「エネルギー消費量の削減」の両立を自律的にし、加工時の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「グリーンスマートマシン」として販売。特別仕様でクーラントタンクの清掃頻度を激減させる「スラッジレスタンク」を搭載できる。