オークマ、岐阜・可児工場内に新物流拠点 ロボで効率化
オークマは可児工場内に、同社全体の物流拠点となる「オークマPDC」をグループ企業の日本精機商会と共同で建設する。調達物流の効率化や収益力向上につなげるとともに、物流現場の労働力不足に対応する。2025年8月に竣工予定。総工費は29億円で日本精機商会が負担する。
新施設は延べ床面積が1万4000平方メートルの2階建て。現在はレンタルの施設を使って分散している倉庫、物流の機能を集約して配送効率を高め、物流費用とサプライチェーン(供給網)からの二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図る。
施設内には物流ロボットを導入し、作業を自動化することで30%の省人化を狙う。またユニット組み立て機能を持たせて、生産のリードタイムでも10%短縮の効果を見込む。
オークマの家城淳社長は、物流効率化が「生産性と付加価値、収益性の向上への貢献度が高い」と説明した上で、新拠点について「相当な利益を生む」と見込む。